むかしの夏も暑かった?
みなさん、クラシック音楽に夏のイメージはありますか? 考えてみると、現在のような激しい暑さを表したような曲はあまりクラシック音楽に無いように思えます。芽吹きの春や収穫の秋、さみしい冬を表現する曲はあっても、汗の出る暑い夏という表現があまり思い浮かばないのはなぜでしょうか。
モーツァルトの時代のオーストリアの夏の平均的な気温は今よりも低く、20度以下だったと考えられています。特に彼の住んでいたザルツブルクはアルプスに近く、涼しい地域でした。今でもオーストリアは日本より涼しいとはいえ、モーツァルトの時代ははるかに涼しかったのです。
それを踏まえると、モーツァルトの曲だけを見ても「激しい暑さ」などの描写のイメージが無いのは当然のように思えます。音楽家の生きた環境が、やはりその音楽に大きく影響するのですね。
