練習の証
“練習”と聞くと、「よし!練習!」と思える方もいれば、「練習するか〜」と感じてしまう方も、いらっしゃると思います。私は幼少の頃、どちらかというと、後者のタイプでした……
そんな気の進まないことが多い練習ですが、練習すればしただけ、身につくものでもあります。
テキストによっては、テクニック等を学ぶ宿題を出したり、練習法を提案したりしていますが、3歳や幼稚園生など、小さな生徒さんには、楽しく練習できるようなアドバイスを心がけています。
習い始めのテキストは、スイスイとこなせる生徒さんも多いですが、1冊、また1冊と進むにつれて難しくなり、小さな生徒さんでも先のテキストだと、同じ曲を2週、3週と行うこともあります。
今回の生徒さんは、最近、テキストの壁に当たってしまい、数週間、同じ曲を練習していた生徒さんなのですが、まだ幼い年齢にして、とても先のテキストまで進んでいる為、とても頑張り屋さんな生徒さんです。頑張っているのが伝わっているのですが、なかなか合格にすることが出来ず、ある日「1つのお部屋(1小節)ごとにハート♡を書くから、練習して弾けるようになったら、好きな色でぬってみよう!」と、提案をしました。
すると翌週、彼女のテキストには、カラフルな色にぬられたハートが、たくさんありました♫
いくつかぬっていないハートもあり「ここは出来なかった……」と言っていたのですが、嘘をつくことなく、素直に伝えてくれて嬉しかったのと、ちゃんとぬってきてくれて「〇〇ちゃん凄いね!」と、褒めただけではなく、ちゃんと弾けていました。
翌週には残りのハートにも色がつき、最後まで上手に弾くことができ、無事に合格した生徒さん。安心したような優しい笑顔を見せてくれました♫
これからも1つ1つ、時間をかけてゆっくり、一緒にクリアしていこうね!