ピアノは10年続けよう!
つい言ってしまう言葉
ピアノレッスンをして今まで、たくさん生徒さん、お母様方に出会ってきましたが、たまにレッスン中にお母様から、『練習しないならやめなさい!』、『今日合格できなかったら辞めさせるわよ!』と言った声を聞くことがございます。
これってお母様の気持ちは十分にわかります。『せっかくお月謝を払って、無駄になってしまう。』『本当は楽しく上手になってくれたらいいのに。』そして何よりピアノを練習してうまくなって欲しいという思いからかもしれません…。
お母様たちの気持ちは痛いほどわかります、わかるのですが、これはお子様には絶対に言ってはいけない言葉です。
ピアノは継続が大切!
でもよーく考えてみてください。ピアノは継続が大切な楽器です。正直言ってしまえばしっかりと身につけるには10年は必要な楽器なんです。そんなに簡単には上手にならないんです。
そして、その例えば10年間ピアノを続けていく中には、『波』がございます。
いつも上手に弾けるばかりではありません、壁にぶつかって嫌になってしまうこともあります。今お子様が練習しないのはそういう壁にぶつかってる時ではないでしょうか?大人だって、ずっと同じことをしていたら、飽きてしまうこともあるでしょう。
そんな時に大好きなお母様から先ほどの言葉を言われてしまったら………。そんな中続けられるお子様は多くないはずです。
それでもイライラしてしまう!
わかります!でもそれはお子様のことを1番に考えているからです。悪いことではありません。もうそんな時は、レッスンの見学は辞めて、レッスン中にお買い物にでも出かけてしまいましょう!
お子様がレッスン中にできないところを見てしまうとどうしても気になってしまいます。でも見なければそこまで気にならないと思います。ピアノ講師は平均3〜5歳くらいにピアノを始めて音大に通いずっとずっと練習をしてきています。嫌になる気持ちだってよくわかります。お子様のピアノの調子が良くない時は思い切って任せてください♫
講師ができること
仮に生徒さんが練習をしないでくる日があっても講師たちは、その30分のレッスンをどうするか、少しでも上達できる技をたくさん持っています♫
『何も弾けない』、『もうわからない』そう言ってレッスンに来た生徒さんたちが、できた!!と天使のような笑顔で帰っていきます。
また、長い間続けてくれている生徒さんにはお話しを聞いて心のケアをすることだってあります。受験で忙しいからピアノを辞める、ではなくそんな時だからこそレッスンを続けて、心のよりどころにしてくれる生徒さんが多いです。
継続のために
どうか、練習しないとお月謝がもったいない、そんなことを思わずに…今辞めてしまってはせっかく続けたピアノは大人になったらすっかり忘れてゼロになってしまいます。
まずは続けることを目標にしてみてください。『私は10年ピアノを続けた!』『5歳の時から15年も続けた!』そんな生徒さんが増えますように。
一つのことを続けることは本当にすごいことです。努力できる才能、忍耐力はお子様の将来にずっと残る宝物になるはずです!